今日はドームシティーのGallery Aamoで開催中の
”櫛野 展正のアウトサイド・ジャパン展”に行ってきました。
アウトサイドという響きに惹かれ、内容は知らずに会場入りすると
凄かった。
今まで色々な美術館や写真展を観てきたが何年振りだろう?
降り注ぐ情熱に圧倒され、自分の体が圧縮し縮んでいき
小さくなっていくような感覚になったのは。
TVメディアや本などで存じた方の作品でも
実際に作品を目の前にすると、対峙するにはある程度の力を用する。
もう一度言わせてもらうが、凄かった。
自身の、表現を続ける者としての未熟さや甘さを痛感したし
自身が魅了され近こうとする方向が間違いではないと
再確認できる至福の時間になった。
物を評価しよう、されようと考えると、資本システムに取り込まれることは
必然であり、そうなると知らぬ間に他意が忍び寄り気づくと
自身だけが産み出せる物事だったのかと、迷子になることがある。
今日見た世界は、それとは対岸にあり
内側で沸騰する感情だけが具現化したもので
重量感の桁の違いに、羨ましさや、敗北感で会場を出た時は
休憩が必要だった。
でも同時に会場の強烈な情熱はまるで湯船のように
自身の心に熱を残し、脳をリフォームした。
この先、感情が暗闇に包まれたとしても、
その中で火を起こす作業を楽しみ、苦しみ、諦めない自分でいたい。
そうすれば、死に際には何か掴める気がする。
ATSUYA HORII PHOTOGRAPHY