2026年6月15日月曜日

52歳、無職、バイク買う


 


15の夜、盗んだバイクで走っていた。

無灯火で地元駅までの道を走っていると、パトカーとすれ違い

振り返るとUターンする姿が見えた。

相見えない状況であるがゆえサヨナラモードにスイッチを入れ

アクセルを捻りながら前方に顔を戻すと

前方2〜3メートル左右に二つの光が目に入ってきた。

そこからの記憶は全く無く、覚えているのは

色々な物が散乱する現場で履いていたはずの靴を

素足でウロウロと探すシーンだった。

後からパトカーの警察官に聞くと

対向車線から飲酒運転の車が、追い抜きのため自身が走る車線に出てきて

正面衝突したらしく、衝突後、自身は車の屋根よりも高く

宙を舞い、ボンネットに落下後、地面に着地したと言っていた。

警察官は『死んだと思った』とも言っていた。


そこから、2ヶ月間の入院生活が始り、

1年以上、両足に膝の曲りを制御する装具をつけ松葉杖が必要な生活だった。

両膝の靭帯を3本切断し、肋骨も何本か折れていたためだ。

退院後も長期にわたり曲がらない膝を曲げる

リハビリ治療が必要となりは過酷だったことを覚えている。


写真は事故後、警察署に保管されたDJ-1 R

前回お伝えした基地移動のため、押入れを整理していて

出できたポラロイド写真である。

こう見ると、自分でも生きているのが不思議になるほど

フロントの原型がない。

当時、誰かが

『衝突事、身構えると体が硬直し、衝撃を体で受けてしまいダメージがデカい』

と言っていた。

自身の場合は振り返り様で、身構えることができずに衝突したことにより

バイクが衝撃を吸ってくれ死には至らなかったと考えている。

全てが自業自得だった。

あらためて、迷惑をかけた全ての方々には伝えたい。

めちゃくちゃ、ごめんなさい。


何はともあれ、生き残った15の夜から40年弱

懲りもせずにバイクとの縁は続いている。

ジーダッシュから始まり、

KR-1S VT GPZ アドレスV TW スカイウエーブ 

リード ドラッグスター CBXと。

 ここ10何年は遠距離恋愛が続いていたが

先月からめでたく同棲を再開する事ができた。

無職だけど。

そんな奴にも、二輪の相棒は分け隔てなく、車にはない感覚を与えてくれ

バイク乗りだけが知る、あの時間を蘇らせる。

終のバイクとして迎えたT120よ、死ぬほど気をつけて行くから

よろしく頼むよ。


次回予告『やったー、ラッパーになったー』でお送りいたします。





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